東邦ガステクノが扱っているテラジェット工法とは、掘削範囲を最小限に抑えられる工法だ。交通量が多いエリアでの工事においてニーズが高く、類似の工法は他社も保有している。しかし今回、伊万里ガスの相談にあったエリアは岩盤層からなり、ある程度の硬さに耐えられる機械でなければ掘削は不可能。またこの時点でガスを通す期限まで3か月を切っていた。準備期間もふまえると時間が圧倒的に足りない。こういった理由で他社が引き返していくなかで、最後まで手を挙げ続けたのが営業兼監理士のO.T.であった。テラジェット工法は硬い岩盤層の掘削に対応し、その範囲もスタート地点と終着地点のみと最小限で済む。工期は1週間もかからない。是非ともお願いしたい、と受注に至ったのは2021年3月のことである。
このプロジェクトを受注したO.T.は引き続き営業兼監理士を担当し、工事士としてM.K.が抜擢された。M.K.は、通常より高い強度でガス管を融着する、特殊な技術に長けた工事士である。まだキャリアは浅いが期待の人材だ。着工までに残された準備期間は1か月。ここからは伊万里ガスとのチームプレーが肝心である。そう気を引き締め、O.T.は打ち合わせに臨んだ。
営業兼監理士
開発営業部
2004年入社