東邦ガスでは、ポリエチレン管(PE管)の中圧B導管への適用拡大を進めています。
PE管は従来中圧B導管で使用されてきた鋼管や鋳鉄管に比べ、外力により損傷しやすいため、他工事損傷対策を強化する必要があります。
1.他工事防護性
(1)耐掘削機打撃性・・・バケットサイズ0.4㎥の掘削機で打撃をしても、PE管に傷・凹みが発生しない。
(2)耐ボーリング貫通性・・・PE管を損傷する前に操作者が埋設物の存在を認識できる。
2.耐腐食性・・・腐食・錆が発生しない材質である。
3.施工性・・・防護材設置の作業負荷が小さい。
1.三面防護材
埋戻し土をPE管全周に覆い被せ、門型構造に設置した防護板が三面を防護します。
主材料:リサイクルポリエチレン
表1 防護板とPE管のクリアランス
150A | 200A | |||
直管 | ソケット | 直管 | ソケット | |
C1 [mm] |
185 | 152 | 134 | 89 |
C2 [mm] |
93 | 76 | 67 | 45 |
●特徴
・防護板がバケットとPE管の接触を防ぎ、埋戻し土が接触の衝撃を吸収します。
●設置方法
・埋戻しの際に、掘削溝の中で防護材を設置します。
2.パイプフィットガード
PE管全周に防護シート(西部ガス株式会社様開発品)を巻き、側板(円弧状)で側方を、天板で上方を防護します。
表2 防護材の役割と材質
防護材 | 役割 | 材質 | |
---|---|---|---|
①防護板 | 耐打撃性 | リサイクルPE | |
②防護シート※ | 強化繊維 | 耐破断性 | PPクロス |
不織布 | ・緩衝性 ・管下部防護 |
ポリエステル 繊維フェルト |
※西部ガス株式会社様の開発品を使用します。
●特徴
・防護板がバケットとPE管の接触を防ぎ、防護シートが接触の衝撃を吸収します。
・比較的、掘削幅を小さくできます。
●防護材設置方法
・PE管融着後に防護シートと側板を設置し、埋戻し時に天板を設置します。