技術・工法

パイプスプリッター工法

概要

パイプスプリッター工法は、道路をほとんど掘削することなく既設の鋼管を耐震性に優れたポリエチレン管に入れ替えることができる工法です。既設の鋼管の下側を縦方向に切り裂きながら、新設のポリエチレン管を地中に引き込みます。

施工の様子

施工手順

  • (1)施工区間の両端および供給管切替部を掘削します。
  • (2)発進立坑から到達立坑に向けて管内にロッドを挿入します。
  • (3)到達立坑に到達したロッドの先端にポリエチレン管を接続し、発進立坑に設置した油圧シリンダーでロッドを引き込むことで、ポリエチレン管を敷設します。
施工概要図

主要装置

ヘッダー 油圧シリンダー ロッド

適用範囲

圧力 低圧
口径
鋼管 ポリエチレン管
50A → 50A・75A
65A → 75A・100A
延長 ・1回の施工につき30m~50m
・供給管切替部5か所程度
条件 ・曲がり部のない直線配管
・補修用材料を含む導管でも施工可能
・2tトラックが通行可能な道路
・土質による制限はなし

特長

  • (1)ガス導管工事の大部分を占める掘削・埋め戻し等の
    土木・舗装復旧作業を大幅に削減でき、工期の短縮を図ることができます。
  • (2)掘削土量や廃材の発生が少ないため、環境面に優れています。
  • (3)装置が複雑でないため、容易に操作することができます。
  • (4)道路をほとんど掘削することなく入れ替えられるため、
    交通支障を改善することができます。