技術・工法

パイプインパイプ工法

概要

パイプインパイプ工法は、道路をほとんど掘削することなく、経年鋳鉄管の中にポリエチレン管を引き込んで敷設する工法です。既設の鋳鉄管より小口径のポリエチレン管を敷設する場合に適用します。

主要装置

油圧ウインチ 管内カメラとモニタ パワーユニット

施工手順

  • (1)管内確認行程
    • (1)管内確認工程
    • 管内カメラ等で、入替え対象区間に曲がり部のないことを確認します。
  • (2)引き込み準備工程
    • (2)引き込み準備工程
    • 立坑に油圧ウインチを設置し、引き込みワイヤーを管内に引き込みます。
  • (3)引き込み工程
    • (3)引き込み工程
      引き込みワイヤーにポリエチレン管を取り付け、鋳鉄管内に引き込みます。

パイプインパイプ工法で埋設した路線からの供給管取出し方法

施工後に新しく供給管を取出す場合に適用します。

  • (1)60cm間隔で鋳鉄管にカッターを入れる。
  • (2)両端をスクイズオフ工具でスクイズする。
  • (3)最後に中央をスクイズする。
工法イメージ

特長

  • ・装置が軽量でコンパクトなため、様々な設置環境に対応できます。
  • ・作業車の荷台にも搭載でき、設置は人力作業でも行うことができます。
  • ・既設の鋳鉄管より口径が小さいポリエチレン管を引き込む工法のため、地上や他埋設物への影響
    がほとんどありません。
  • ・操作が簡単なため、高度な技術を必要としません。
  • ・既設の鋳鉄管が防護管の役割を果たします。

適用範囲

圧力 低圧
口径 既設管 新設管
100A 75A
150A 75・100A
200A 75〜150A
300A 75〜200A
管種 ねずみ鋳鉄管 ポリエチレン管